「しんぶん赤旗」2020/7/11
田村貴昭衆院議員 石木ダム住民から聞き取り
 日本共産党の田村貴昭衆院議員は10日、長崎県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダムの建設予定地の川原(こうばる)を訪ね、立ち退きを拒みたたかい続ける地元住民と懇談しました。堀江ひとみ県議も参加しました。

 現地では、ダム建設に伴う県道付け替え道路の工事が進んでおり、住民や支援者らは工事現場に座り込み、抗議行動を毎日続けています。県は今年度予算に約8憶円を計上。ダムの本体工事を強行しようとしています。

 降りしきる雨のなか、会場には住民ら18人が参加。石丸勇さん(71)は「本体工事に着工するというが、そこにまだ人が住んでいるのにダムをつくるなど人命軽視だ。こんなダムのつくり方は、初めてではないか」と語気を強めました。岩本宏之さん(76)は、「ゆっくりと生活したい。抗議行動で貴重な時間が拘束されるというのがたまらない。いつまで続くのか」と不安を口にしました。

 炭谷猛川棚町議は「県のやり方がおかしいということを、田村議員から全国のみなさんに広げてほしい」と要望しました。

 田村氏は「みなさんの思いをしっかり受け止めました。不屈な思いで、ぶれずに座り込みを続けていること自体、世論を動かしています」と述べ「今の水害問題はダムでは絶対改善できない。国会での論戦をしっかりやっていきたい」と激励しました。