「しんぶん赤旗」2020/7/17
「石木ダム強制収用を許さない議員連盟」ら 佐世保市に抗議文
 長崎県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム建設事業で、超党派の「石木ダム強制収用を許さない議員連盟」と同「県民ネットワーク」は日、継続が妥当とする事業再評価報告書を国に提出した朝長則男市長に対し、抗議文を提出しました。人が参加。日本共産党からは、小田のりあき市議と永田勝美佐々町議が抗議しました。

 同市は、国から義務付けられている、水需要予測などを検証する事業再評価を今年1月に行い、あらためて容認しました。抗議文は、「再評価のための検討委員会の人選は中立性に疑問があり、新水需要予測などの各種資料・データついては『ダム検証のあり方を問う科学者の会』から意見書が提出され問題点が指摘されるなど、明確な科学的根拠はない」としています。

 市民グループ「ダムより花を」の森田敦子さん()は「佐世保市の利水のためといわれているが、地元住民らの人権を侵害し、この自然を壊してまで水が必要なのか疑問を持っている」と語りました。

 炭谷猛川棚町議は「当初市長は、私たちの所に通いダム推進を訴えていたが、年ほどたって、私たちの土地・家屋が強制収用されても何の説明にも来なかった」と市長の不誠実な対応を批判しました。

 抗議文を受け取った田中英隆副市長は、「市長に伝え、回答の方法などについては検討する」と答えました。