「しんぶん赤旗」2020/
石木川まもり隊」の松本美智恵さん 党演説会での訴え
 日本共産党の小池晃書記局長を迎え長崎県佐世保市で5日に開かれた演説会で、石木ダム建設に反対する「石木川まもり隊」の松本美智恵さんがあいさつをしました。小池氏も演説の中で、「地元住民の思いを踏みにじる強制収用に断固抗議します」と応じました。松本さんの訴えを紹介します。

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 私たちが守りたいと思っている川原(こうばる)地区の石木川は、様々な種類の川魚や底生動物が生息し、生物多様性のホットスポットです。長崎県民が誇るべき、守るべき大切な場所です。そこに県はダムをつくろうとしています。

 人口や水需要も右肩上がりだった半世紀も前に計画されたダム事業を県は見直そうとしません。半世紀にわたって反対し続けてきた地元住民の家や土地を、県はついに強制収用してしまいました。

 しかし、川原のみなさんは元気です。土地も家も全ての所有権を奪われたのに補償金は一切受け取らず、13世帯50人は、誰ひとり出ていかず毎日、工事現場での座り込みを続けています。

 石木ダムは川原のみなさんだけの問題ではありません。445億円に増えた建設費等の負担。佐世保市民の水道料金の値上げにつながるのは必至です。

 自然を破壊し、ムダなダムを造って子や孫に借金を残すのか、それとも持続可能な社会を目指すのか。今、その分かれ道にきています。その選択は私たち市民の意思で決めるべきです。そして、ダム問題の解決には政治の力が必要です。本気で持続可能な社会を目指す小池さんの様な政治家の力が必要です。