「しんぶん赤旗」2020/10/15
石木ダム事業認定訴訟の最高裁決定に対し声明発表
 長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設の事業認定取り消しを住民らが求めた訴訟で最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)が住民側の上告を棄却(8日)したことに対し14日、「石木ダム対策弁護団」と7団体は声明を発表しました。「最高裁決定は、県、市、国の違法な行為を追認したものであり、極めて不当な決定と言わざるを得ない」と批判しています。

 声明では建設予定地の住民らへの「権利侵害の状態を継続することは絶対に許されないし、ましてや住民らを強制的に排除することはなおさらである」と指摘。石木ダム計画が撤回されるまで闘うという決意は、一連の裁判所の判断によって何ら揺らぐものではないと述べ、「行動を続けることをここに宣言する」と結んでいます。

 声明を発表したのは、対策弁護団と「石木ダム建設絶対反対同盟」、「石木川の清流を守り川棚川の治水を考える町民の会」、「石木川まもり隊」、「水問題を考える市民の会」、「石木川の清流とホタルを守る市民の会」、「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」、「いしきを学ぶ会」―の7団体です。