「しんぶん赤旗」2020/2/28
ヒバクシャ国際署名をすすめる長崎県民の会 署名行動
 「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」は26日、長崎市内の繁華街で宣伝・署名活動をしました。30人が参加し、200人が署名をしました。

 メンバーは、昨年11月、長崎を訪れたローマ教皇の写真とメッセージとともに、「『ヒバクシャ国際署名』4月の国連NPT再検討会議に提出します」と書かれた横断幕を掲げ、「どうぞ足を止めてご協力お願いします」と呼びかけました。

 カトリック信者で8歳の娘を連れた女性(36)は「パパ様(ローマ教皇)の写真が見えたので」と立ち寄り、「祖父母から戦争の悲惨さをずっと聞いて育ちました。この子たちのためにも将来戦争のない国であってほしい。少しでも役に立てたら」とサインしました。

 7歳で被爆した女性(83)は、父親は爆心地付近で亡くなり、母親も原爆の後障害のため45歳で亡くなったと話し、「私も後ろから原爆を浴び、今でも背中が痛む」と語りました。火傷の傷にウジ虫が湧いていたおじさんの話をしながら「あんなことは二度と嫌だ」と顔をしかめました。

 署名の後、4月の「原水爆禁止世界大会INニューヨーク」に参加する被爆者の田中安次郎さん(77)が「みなさんの気持ちを背負ってニューヨークへ行ってきたいと思います」と決意を語りました。