「しんぶん赤旗」2020/2/4
長崎市で「平和を願う文化の集い」開催 腹話術で平和を訴える
  「平和は文化を支える礎、ILove9条&ノーモア・ナガサキ」を合言葉に「平和を願う文化の集い」が1日、長崎市で開かれ、会場いっぱいの約170人が参加しました。同実行委員会の主催です。

 ハワイアンフラダンスや被爆体験記の朗読、「平和の旅へ」合唱団の歌など多彩な団体、個人がパフォーマンスを繰り広げました。石木ダムのたたかいを切り取った写真や折り鶴のアクセサリー、絵手紙などの展示もあり会場はにぎわいました。

 長崎県雲仙市小浜町出身のしろたにまもる(城谷護)さん(79)=日本腹話術普及協会理事長=による腹話術が披露されました。平和や戦争をテーマにしながらも、人形のゴローちゃんとのテンポのいい掛け合いに会場は笑いに包まれました。

 しろたにさんは、長崎市内の三菱兵器工場で原爆の犠牲となった当時17歳の兄について語り「父親が探しに行ったが見つからず、父は仏壇の前で泣き続け酒におぼれていった」と幼少期の戦争体験を話しました。

 人形のゴローちゃんは唱歌「かたつむり」のメロディーで、安倍首相を風刺した替え歌を披露。会場は大いに盛り上がりました。4月のニューヨークでの「原水爆禁止世界大会」にゴローちゃんとともに参加するしろたにさんは「日本政府は核兵器禁止条約発効の先頭に立つべき」と訴えました。