「しんぶん赤旗」2020/11/6
「言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会」 講演会
 「言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会」は10月31日、元朝日新聞政治部次長・脇正太郎さんを講師に「学術会議問題などを考える 菅新政権の実体、その行方」と題した講演会をオンラインで開きました。

 脇氏は学術会議問題について、「6人の任命拒否は菅政権の本質を表すものだ」と指摘。30年前に北朝鮮を取材した時、日本の雑誌が政府批判をしている記事を見て、外務官僚が「批判できる国はうらやましい」と語ったエピソードを紹介し、「学術会議への介入は今や日本が専政国家、独裁国家のようになろうとしている」と力を込めました。

 脇氏は「菅首相に理念や国家観がないのが怖い。権力の行使に歯止めと良識がきかないからだ」などと続け、政権を変える必要性を強調。菅政権を倒すために「市民と野党の共闘で政権交代をめざすことが大事」と語り、政権批判と共に「政権が変われば暮らしがこのように良くなる」という政策の提起が重要になると、問題提起しました。