「しんぶん赤旗」2020/8/9
長崎きょう被爆75年 ヒバクシャ署名9月集約へ奮闘
 長崎は9日、米国による原爆投下から75年を迎えます。1発の原子爆弾は、一瞬にして長崎の街を壊滅し、7万人以上の人々の命を奪いました。

 長崎市松山町の平和公園では、平和式典が行われ、原爆が投下された午前11時2分に黙とうし、犠牲者を追悼。街は核兵器廃絶の願いに包まれます。今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、参加者を例年の10分に1に縮小して開催されます。

 広島での「黒い雨訴訟」で、広島地裁が原告側の訴えを全面的に認めた判決(7月29日)は、爆心地から12`以内で被爆しながら被爆者として認められない長崎の「被爆体験者」の運動を大きく励ましています。

 核兵器禁止条約の批准国が43カ国となり、発効まであと7カ国と迫っています。1日も早い発効をと「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」は署名の取り組みを強め、50万人目標まで残り約1万4千人余となりました。9月の最終集約までに目標を達成し、日本政府に禁止条約への参加を迫っていきたいと、被爆者を先頭にがんばっています。

 この1年で新たに亡くなった長崎の被爆者は3406人。原爆死没者はあわせて18万5982人となりました