「しんぶん赤旗」2020/10/17
長崎市で「日本学術会議」新会員候補の任命拒否抗議集会
 菅首相による「日本学術会議」新会員候補の任命拒否に抗議・撤回を求める緊急集会が15日夕、長崎市のアーケード街に隣接する鉄橋(てつばし)で開かれました。参加した市民ら180人は「任命拒否は違憲」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げ、「学術会議推薦の105人の速やかな任命を」と訴えました。

 呼びかけたのは、「安全保障関連法の廃止を求める長崎の学者・研究者の会」、「言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会」、「女の平和in長崎」など5団体です。

 「学者・研究者の会」の吉田省三・元長崎大学教授は、会員候補の任命を拒否することによって、軍学共同を容認する学術会議にしてしまおうという狙いがあると指摘。「学問の自由を守ることが、戦争法の下での日本の軍事化の急転換にブレーキをかけることになる」と語りました。

 「女の平和」の長嶋惠理子さんが「今回排除された学者は安保法制などに反対した人たちで、決して許されるものではない」と発言すると「そうだ!」の声がかかりました。

 集会では抗議文を採択し、その後首相官邸に送りました。

 初めて集会に参加したという女性(27)=医療関係=は「みなさんがこれだけの思いで参加されていることを知り、抗議していくことは大事だと感じました」と話しました。