「しんぶん赤旗」2020/10/2
「不登校・ひきこもりの家族会 なの花」 学習会
 長崎県大村市の「不登校・ひきこもりの家族会 なの花」は28日、フリージャーナリストでNPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」理事の池上正樹さんを招き、市内で懇談会を開催しました。引きこもりの子どもを抱える家族や、同市の福祉総務課の職員が参加しました。

 家族からは、家族会に参加することで、「思いのたけを話し共感してもらえ、自分が本当に楽になった」「孤独感が癒され、肩の荷が下りて学びの機会を得られた」など語られました。

 「引きこもっている30歳の息子に、自分と対等に勝負ができる大人になってほしいとの思いが抜け切れない」と心情を吐露する男性に、池上氏は「父親らしい価値観」だとして「それが子どもに伝わると子どもはそこで苦しんでしまう。わかっているのにそれを言われることは逆効果になってしまうのでは」と助言しました。

 市の職員は「支援する側の学びの場が大事だとわかった」と発言。池上氏は「ぜひ、そういう場を作って、今日のような機会を継続的に持っていただきたい」と述べました。