「しんぶん赤旗」2020/11/12
「フリースペースふきのとう」 展示会
 長崎県佐世保市の「フリースペースふきのとう」は、9日から佐世保市の島瀬美術館センターで、不登校やひきこもりの当事者が制作した絵画や漫画などの作品の展示会を開催しています。(15日まで)

 発足から32年目の同会は、当事者たちの居場所づくりや社会参加を応援し、当事者の親や家族の支援など多彩な活動をしています。

 「ふきのとう」の山北眞由美理事長は「コロナ禍のせいで当事者らが置き去りになっている部分がある。子どもたちから外に出られなくても『作品で参加することができる』と提案があり、その声に応えてやってみることにした」と展示会開催の経緯を語りました。

 会場には中央に当事者の作品が飾られ、それを取り囲むように日ごろから同会を支援している団体や個人の作品が並びました。

 当事者の岩崎梨依奈さんは、幻想的で美しい水彩画を出品。竃中和寿さんのイラスト「黒板より青春の歌をお届けっす」は、ほうきやモップを楽器に見立てて熱唱する学生たちを黒板にチョークで描いています。中村秀治さんのアクション漫画は丁寧に細部まで描き込まれ、来場者は「個性的で素晴らしい」と驚きの声を上げていました。

 新婦人佐世保支部の絵手紙や精神障がい者家族会「ゆみはり会」の水絵など、支援団体の多彩な作品も展示さました。