「しんぶん赤旗」2020/9/19
土曜人とき 日本共産党文化後援会・代表委員
諫早市在住 福岡洋一(雅号・玄海)さん(78)
 唐の時代の書家・?  遂良(ちょすいりょう)の作品を前に「良い書を見ると惹きつけられる。かなわないと思うが、同じように書けないかと挑戦する楽しみがある。しかし、そっくりに書けてもダメなんだというところからまた、スタートする」と書道の奥深い魅力を語ります。

 日本共産党書道後援会会員で、同会の推薦で党文化後援会・代表委員に就任しました。日本最大の書道展「毎日書道展」の審査会員でもあります。57歳から共産党の諫早市議を2期、2005年まで務めました。

 22歳で電電公社(当時)に入社。諌早の長崎無線電報局に赴任し、通信士として国際航路の船を相手に働いていましたが、仕事以外に生きがいを持てるものがほしいと、23歳で前衛部門の書道家・野崎獄南(がくなん・故人)氏の門を叩きました。

 現在、野崎氏がつくった書道会「飛龍会」の副理事長。「無窮庵」と名付けた書道教室を30年以上続けています。コロナ禍のもと、数々の展覧会が中止や延期に追い込まれ、書道用品販売店、表具店など、関連する仕事に影響がでていると危機感を滲ませます。

 日本の文化予算は諸外国に比べはるかに低いと嘆き、「生活と心のゆとりがなくなって、庶民の文化活動が鈍っている。文化後援会として、国の文化予算を増額させること、これが最も大事な仕事」と力を込めました。