「しんぶん赤旗」2020/3/26
石木ダムをめぐり 「#ダムより花を」がメッセージ展
 長崎県と佐世保市が川棚町・川原(こうばる)地区で進める石木ダム建設に疑問を持つ同市の市民グループ「#ダムより花を」が、佐世保市のアルカスSASEBO交流スクエアで「石木ダムは市民の願い???」メッセージ展を開催中です。(26日まで)

 会場には、川原の四季を描いた水彩画、写真などとともに、川原の植物がいたるところに飾られ、自然豊かな川原を感じられる展示となっています。

 来場者のメッセージカードで彩られた「希望の木」には、「保育料を完全無料に」「水道料金を安くして」「ダムやカジノはいらない」など様々な要望が書かれています。佐世保市が負担するダム関連事業費は353億円。「市民のためにどう使ってほしい?」との問いかけに答えたものです。

 メンバーが街頭で集めた205人分のアンケート結果も展示。「佐世保にとってダムは必要と思うか」には53%が「思わない」。「佐世保市は水不足だと思いますか」には64%が「思わない」と答えています。

 同グループの宮本久美さん(37)は「今は草の根の小さな活動ですが、知ってくれる人が増えていけば、大きく広がっていくのでは」と語りました。