「しんぶん赤旗」2020/12/23
「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会が宣伝行動
 長崎県の国営諫早湾干拓事業で、潮受け堤防排水門の開門を命じる福岡高裁の判決確定から21日で10年になることを受け、「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会は19日、潮受け堤防排水門の開門などを訴え、長崎市内の繁華街で宣伝行動をしました。

 約10人が参加。「和解協議で諫干問題の全面解決を」「開門しよう諫早湾」などと書かれた横断幕やのぼり旗を掲げアピール。約300枚のビラを配布しました。

 マイクを握った本田純一事務局長らは「判決確定から10年。漁業被害は収まるどころか、ますます深刻化しています。漁業者は魚が取れず、営農者も排水不良、カモによる食害などに苦しんでいます」と述べ、確定判決に従わない国・農水省を批判。「漁業者も営農者も開門を望んでいます。排水門を開門し、再び有明海を宝の海に戻したい。そのためにも、農業も漁業も成立する和解協議こそ全面解決への道です」と訴えました。

 ビラを受け取った男性(50)は「ずいぶん時間が経った問題ですが、話し合いで解決できれば一番いいと思います」と語りました。