「しんぶん赤旗」2020/12/3
JR九州のダイヤ改正にバリアフリーサークルが署名行動
 JR九州の「ダイヤ改正」により、車イス使用者が自由に列車を利用できなくなったとして、JR九州に改善を求める署名に取り組む「長崎バリアフリーサークルAmi」の管田多津子代表(西彼杵郡長与町)が30日、県庁で記者会見しました。

 署名では、窓口の営業時間をダイヤ改正前に戻すことなどを求めており、管田さんは、署名への協力を呼びかけました。会見には日本共産党の河野龍二・長与町議も同席しました。

 先天性二分脊椎症で足に障害がある管田さんは、車イスを使用。日常的に仕事でJRを利用することが多く、その際、列車への乗り降りは駅職員の介助が必要です。地元の長与駅は3月から毎週火・木曜日の午前9時から午後3時までは無人駅となりました。

 事前予約をすれば駅員の介助が可能となりますが、管田さんは「急用の場合もある。車イスであるという理由で行動が制限されてはならないと思う」と訴えました。

 JR九州は、3月のダイヤ改正後、業務運営の効率化を理由に県内8駅の窓口営業時間を短縮。利用者が少ない時間帯を無人化しています。JRが利用できずに通常の20倍以上の料金で、タクシーでの帰宅を余儀なくされたこともあるという管田さんは「バリア―のない社会にしてほしい」と話しました。

 署名目標は2千人。問い合わせは同サークル。095(887)3980まで。