「しんぶん赤旗」2019/10/2
30回なくせじん肺 全国キャラバン長崎決起集会
 じん肺・アスベストの根絶を求める「第30回なくせじん肺全国キャラバン」の長崎出陣行動・決起集会が1日、長崎市の三菱長崎造船所本館前で開かれました。全国のじん肺訴訟の原告団や支援者らが駆けつけ、約80人が集まりました。

 現在、「三菱長崎造船じん肺・アスベスト」第3・4陣訴訟がたたかわれています。この訴訟では下請け、孫請け企業に雇用されていた労働者と遺族が提訴しています。

 全国実行委員会の鈴木剛事務局長は、毎年千人以上の重症アスベスト患者が発生し続け、三菱関連の造船所だけでも200人を超えるアスベスト被害者が国に認定されていると報告。「今なお苦しむ患者・遺族、家族の救済のために全国の力を結集しがんばっていこう」と呼びかけました。

 三菱長崎造船第3・4陣原告団白木剛事務局長は、「提訴から3年半ですでに4人が亡くなった。なぜ私たち下請け業者が同じ人間でありながらこんなに差別されるのか。それが一番はがゆい」と悔しさをにじませました。

 三菱重工長崎造船所・牧野武朗所長宛ての「訴訟の引き延ばしをやめ、国の『じん肺・アスベスト認定基準』を尊守して全面早期解決を図ること」などを求める要請書を読み上げ、団結ガンバローで決意を固めあいました。

 三菱・飽の浦門前でも約20人が宣伝行動に取り組みました。