「しんぶん赤旗」2019/11/16
長崎市民の会 事実確認と謝罪を求め申し入れ
 くらしと地域を考える長崎市民の会(代表委員・吉田省三)は13日、統廃合に伴う市立仁田佐古小学校の新校舎建設を巡り、市が情報操作を行ったとして田上富久市長宛てに関係住民への説明と謝罪などを求め申し入れました。

 申し入れ書では、2013年の「佐古小学校・仁田小学校統廃合地域懇話会」で旧・佐古小は耐震補強工事を完了していたにもかかわらず、工事前の耐震データを示し、市が意図的に旧・佐古小の方が危険で、新校舎建設地に適しているかのように住民を誘導したとしています。

 この結果、仁田佐古小学校の建設地は、旧・佐古小跡地に決まりましたが、跡地からは、長崎大学医学部の源流とされる「小島養生所」の貴重な遺構が見つかりました。しかし、市は全面調査をせず建設を続け、遺構は破壊されています。

 吉田代表は「住民の合意を得たという形をとっているが、その合意を得る方法は詐欺的なもの、きちんと謝罪をすべき」と求め、同会世話人の山本誠一さんは「来春の開校前に責任の所在を明らかにし、子どもたちがより良い環境で教育が受けられるようにするべきだ」と訴えました。

 応対した市教育委員会の西原政彦施設課長は、裁判で係争中であることを理由に回答を拒否。「誤ったことはしていない」と無責任な態度に終始しました。

 日本共産党の内田隆英、大石史生両市議も同席しました。