「しんぶん赤旗」2019/10/25
石木ダム強制収用を許さない議員連盟」 県に申し入れ
  長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設をめぐり、9月に超党派の議員で結成された「石木ダム強制収用を許さない議員連盟」のメンバー16人が24日、県庁を訪れ中村法道県知事に宛てて、石木ダム事業の行政代執行を行わないよう求める申し入れをしました。日本共産党からは堀江ひとみ県議を始め8人が参加しました。

 代表の城後光波佐見町議が「県民の反対の中、行政代執行を行えば、立憲主義を前提とした民主主義政治の根幹を揺るがす愚行」との申し入れ書を県土木部の天野俊男次長に手渡し「大規模な行政代執行は過去にも例がない」と指摘しました。

 地元地権者でもある炭谷猛川棚町議は「ダム計画から57年。人口が減少し、経済情勢がこれだけ変化した中で、県の旧態依然としたダム行政が変わらないことに憤りを持っている」と力を込めました。

 天野次長は、申し入れについては知事に伝えるとしながらも、ダム建設事業は必要不可欠で県民の要望でもあると発言。これに対し、吉田ひろし大村市議が「県民の要望と言うが、大村市ではそんな要望は聞いていない。県は確かめたのか」と追及し、天野次長は答えに詰まりました。

 堀江県議は「県は県民や私たちの声をきちんと聞くべきだ」と抗議しました。