「しんぶん赤旗」2019/11/13
「隠れ共産党宣言」の小松泰信氏 石木ダム予定地訪問
 「隠れ共産党宣言」の著者で、長崎市出身の小松泰信・岡山大学名誉教授は10日、長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設予定地の川原(こうばる)地区を訪問し、地元住民から話を聞きました。日本共産党の山下満昭県委員長が同行しました。

 辻清人党川棚町議候補から説明を受け、50年以上に渡りダム反対のたたかいを続ける、地元住民の岩本菊枝さん(70)、川原千枝子さん(71)ら女性5人と、炭谷猛川棚町議と懇談しました。

 女性らは「今月18日には家も土地も取られてしまう(所有権が国に移転)」「この3年間は毎日座り込みで、病院にもなかなか行けない」など反対運動を続ける苦労を語りました。

 女性らは口々に「私たちは絶対ここに住み続けます」「出て行けと言われてもこの歳でどこに行きますか」と語気を強め訴えました。炭谷氏は、「たたかえば負けん」と力を込めました。

 訪問を終え小松氏は「女性たちの明るい笑顔とたたかう姿勢に救われた。半世紀近く、そこに生活することが常にたたかいであり、怒りを感じながら生活しなければならない。その苦労は図りしれず、彼女たちが心から笑える日が1日も早くくることを願っている。私も世論に訴えていきたい」と語りました。