「しんぶん赤旗」2019/9/27
核兵器廃絶国際デー 核廃絶に向け一緒に行動を
 核兵器廃絶国際デーの26日、「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」は長崎市内の繁華街で宣伝・署名活動をしました。代表賛同人の田上富久長崎市長、日本被団協の田中照巳代表、被爆者4団体の代表ら併せて約50人がかけつけ、核兵器廃絶を訴えました。

 田上市長は、核兵器禁止条約批准国が27カ国になったことを紹介し「国際情勢では核軍縮とは反対の動きもありますが、私たちは迷うことなく核廃絶に向け共に行動していきましょう」と署名への協力を呼びかけました。

 13歳の時に長崎で被爆した田中代表は「核兵器がなくなるしっかりした道筋だけは確認して死んでいきたい。ぜひ若い人たちに私たちの後を引き継いでいただきたい」と語りました。

 長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長は「今日は多くの被爆者団体が一緒に参加しています。今こそ、私たちが力を合わせ、核兵器をなくしていかなければなりません」と力を込めました。

 参加者は「核兵器禁止条約へGO」と書かれた横断幕を広げ、帰宅途中の学生や買い物客らに署名を呼びかけました。三重県から修学旅行で訪れた高校2年の男子生徒5人は「今日被爆者の体験を聞きました。私たちが引き継いでいかなければいけない。がんばってください」と全員が署名しました。

 行動には長崎被災協、長崎原爆遺族会、長崎県被爆者手帳友愛会、長崎平和推進協会の代表も参加。1時間で233人が署名しました。