「しんぶん赤旗」2019/11/12
石木ダムいらんばい 佐世保市でパレード 
  長崎県と佐世保市が川棚町・川原(こうばる)地区に計画している石木ダムに反対する集会とパレードが10日、佐世保市で開かれました。市民団体「#ダムより花を」の主催で10月に続き2回目の取り組みです。

 花や風船を手に約60人が参加。北九州から駆けつけた男性は、胸に「石木ダムいらんばい」と書かれた全身オレンジ色の花の仮装。家族連れも多く、子どもたちもお面やマントをつけ元気に歩きました。

 石木ダムを巡っては、地元地権者の住宅などを含む全ての土地の明け渡し期限は11月18日で、事態は緊迫しています。

 ライブで始まった集会では、共同代表の女性(40)が石木ダムについて、「無関心でいても無関係ではいられない。行政や国だけに任せていていいのか」と呼びかけました。地元地権者の松本愛美さん(45)は家族4人で川原から参加。「子どもたちには私たちのような思いはさせたくない。みなさんの力を貸してほしい」と声を詰まらせ訴えました。

 集会後「石木ダムはいらんばい、歩こうでSASEBO」の横断幕を先頭に「一緒に歩きませんか」と呼びかけながらアーケード街を練り歩きました。川棚町出身で佐賀県有田町から参加した女性(32)は「石木ダムは子どもの頃から聞いていたが、詳しいことを知ってからは、つくらなくてもいいのではと感じている」と話しました。