「しんぶん赤旗」2019/11/19
石木ダム巡り「災害は追い風」発言に抗議 文書回答拒否
  長崎県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム事業をめぐり、県河川課の浦瀬俊郎課長が、多発する自然災害を「(石木ダム建設に)追い風」と発言していた問題で、2度に渡り抗議をしていた「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」ら6団体のメンバーが15日、県土木部の天野俊男次長らと面談しました。

 約20人が参加。6団体は◇全国の災害被災者に向けて、知事自らが謝罪会見をすること◇「石木ダム建設事業推進」を規定路線とした姿勢を改めること―など5項目について文書での回答を求めていました。

 応対した天野次長は、文書での回答は用意していないとして、「口頭で回答した方が丁寧で詳細だ」と語り、参加者は一斉に反発。抗議に対し天野氏は「みなさんが文書回答を求めるのは自由だが、こちらがそれを受け入れる責任はない」と平然と述べました。

 参加者は「そういう不誠実な対応が浦瀬課長発言をきちんと捉えていないということだ」と猛烈に抗議し、天野次長は後日文書で回答することを約束しました。

 地元地権者で川棚町議の炭谷猛氏は「引き続き知事の謝罪を求めていきたい」と語りました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議と小田徳顕佐世保市議、辻清人川棚町議候補が参加しました。