「しんぶん赤旗」2019/9/8
強制収用やめろ! 石木ダム・強制収用を許さない県民集会開催
 長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設をめぐり、家屋など物件を含まない土地の明け渡し期限が19日と迫る中、「石木ダム・強制収用を許さない県民集会」が7日、長崎市で開かれました。会場いっぱいの約150人が参加。主催は同実行委員会です。

 参加者が次々と発言。長崎市在住で看護師の赤島友美さん(49)は「1人の主権者として、ダム建設を傍観するような県民でありたくない」と力を込めました。

 県内の地方議員の有志で結成された「石木ダム・強制収用を許さない議員連盟」を代表して城後(じょうご)光・波佐見町議(38)が「現在35人が賛同している。この動きをもっと大きくしていきたい」と発言。「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会の本田純一事務局長(67)は「県のやり方に抗議した諫早の干拓営農者も追い出されようとしている。共に力を合わせ、県の強権的なやり方を変えていこう」と呼びかけました。

 連日、現地で抗議行動を続ける地権者もマイクロバスで駆けつけました。炭谷猛さん(68)は「ようやく知事との面会が5年ぶりに実現する。4歳から80歳まで地権者が全員そろって私たちはここで生活していくのだということをきちんと言いたい。ご支援とご協力を」と訴えました。

 集会宣言を採択し、参加者は横断幕やプラカードを持ち、市内繁華街をパレード。市民にアピールしました。