「しんぶん赤旗」2019/3/2
土曜人とき 森下浩史さん(72)石木ダム建設反対運動に尽力
  長崎県と佐世保市が、強行する石木ダム。その建設反対運動に心血を注いでいます。佐世保市出身で、元長崎大学教育学部教授(理学博士)。大学では化学を教えていました。

 5年ほど前、友人に誘われ、建設予定地の川原(こうばる)を訪ねたことがきっかけで、地元住民との交流が始まりました。「みんな優しい良い人ばかり。そんな彼らが、道理のないダム建設のために、無理やりふるさとを奪われようとしている」と憤ります。

 川原での抗議行動には、早朝から弁当持参で毎週参加。地元地権者の岩下すみ子さんは「私たちの身になって真剣に取り組んでもらい、長いこと支えになっていただいている」と語ります。

 「ひとりでも多くの人に関心を持ってほしい」と長崎市内で「いしきを学ぶ会」を定期的に開催。若者たちのグループ「N―DOVE」(エヌ・ダブ)のメンバーらと一緒に、河川工学の専門家を招いたシンポジウムなど多彩に取り組みます。住民らが県、市を相手に工事の差し止めを求めている訴訟の原告でもあります。

 無党派ですが、日本共産党の安江あや子県議候補を全力で応援しています。石木ダム反対を正面に掲げがんばっているからです。「現職の堀江ひとみ候補とタッグを組んで県議会を変えていってほしい」。熱い期待を寄せています。