「しんぶん赤旗」2016/07/24
石木ダム訴訟
第2回口頭弁論 裁判長が視察へ


 長崎県と佐世保市が計画する石木ダム建設は著しく公共性を欠き違憲違法だとして、反対地権者109人が国に事業認定取り消しを求めた行政訴訟の第2回口頭弁論が19日、長崎地裁で開かれました。
 
 松葉佐隆之裁判長は「現地を見たい」と、反対地権者13世帯約60人が暮らすダム建設予定地を視察するため日程調整をする方針を明らかにしました。

 石木ダム対策弁護団の馬奈木昭雄団長は「(事業により)奪われ犠牲となるものが何かを確認するための現地訪問だと受け止めている」と歓迎し、「ダム建設事業の取り消しを求めた訴訟で裁判官が現地を訪れるのは珍しい」と述べ、60人も住んでいるところを強制収用しようという事業により、何が犠牲となるのか裁判官が現地訪問で確認することになるだろうと語りました。

 今後原告側が裁判官の現地訪問の日程案を示し、10月5日の進行協議で決まる見込みです。次回弁論は10月31日に実施となります。