「しんぶん赤旗」日曜版 少年少女のページ 2012/04/01
オイたち長崎生まれバイ
長崎ペンギン水族館
 「ペンギンってかわいい!」ふれあいペンギンビーチでえさやり体験。近づいてくるペンギンにみんな、興味津々です。


 長崎市の東にある宿町(しゅくまち)の「長崎ペンギン水族館」。世界で18種類いるペンギンの8種がいて現在168羽、飼育する種類数では日本一です。

 ここにいる7割以上が長崎生まれ。国内最大級のペンギンプールで飛ぶように泳ぐ姿や陸上をヨチヨチ歩く姿が、みんなに大人気です。


ビーチであえるよ
 2009年7月に、ふれあいペンギンビーチはできました。水族館隣の自然の海をネットと柵で囲み、その中で泳ぐペンギンが間近に見られ、えさをやることもできます。


 ビーチに登場したのは、フンボルトペンギン。体長60センチで、南米のチリ、ペルーにいます。えさやり体験では、えさの魚を求めるペンギンの勢いに、みんなびっくり。魚を直接くわえさせると大興奮です。3歳の子は「近くで見ることができて楽しかった」と喜びました。

 水族館のペンギン担当の田ア智さんがペンギンの秘密を教えてくれました。

 「ペンギンは冷たい海の中で長くすごすため、体温調節の仕組みが発達しています。また、海に潜るため、重い体を必要とします。空を飛ばないペンギンの骨は重く、水圧や水中での激しい行動にも耐える仕組みになっています」


 水族館は、1959年に「長崎水族館」として開館し、98年に一度閉館しました。しかし、2001年に「長崎ペンギン水族館」として再出発しました。これまでに6種のペンギンの繁殖に成功させ、日本のペンギンの繁殖の先駆者として知られています。その繁殖や飼育技術が海外の文献でも「長崎方式」として紹介され、注目を集めています。

 長崎県・村ア利幸記者