「しんぶん赤旗」2007/12/12
原爆訴訟
与論の力で勝利へ
支援する会が、支援呼びかけ


 原爆症の認定を求める裁判の勝利判決に向け、原爆症認定集団訴訟を支援する会・長崎は八日、長崎市の鉄橋で街頭宣伝を行ないました。

 「みんなの力で戦争被害受忍論を打ち破ろう」と書かれた横断幕を掲げ、会のメンバー二十二人が支援を訴えるビラを配り、原爆症認定制度の抜本的改定を求める署名を呼びかけました。

 マイクを握った長崎県原水協の片山明吉事務局長らは「原爆症と認定してほしいという被爆者の願いは再び核兵器の使用を許さないという思い。全国の裁判はすべて勝利している。世論の力で国の態度を改めさせよう」「原爆の被害を小さく見せようとする政府は許せない。四十三人の原告は病の身をおして裁判に立ち上がった」と支援を訴えました。

 テレビなどで報道されていることもあり、関心は高く、多くの市民が署名に応じていました。

 署名した女子高生は「裁判のことは知っています。政治のあり方の問題だと思います。学校でも平和について学習しています。私たちににできることはやっていきたい」と話しました。

 この日、一時間の行動で二百四十三筆の署名が寄せられました。

 裁判の判決は年明けにも長崎地裁で行われる見通しです。支援する会では、毎週土曜日に宣伝行動を行うことにしています。