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憲法守るのは大人の責任
漫画家の石坂啓さんが講演
「憲法九条を守り、世界に広げよう」と十七日、長崎市公会堂で「ながさき9条フェスタ 二〇〇六秋」(実行委員会主催)が開かれ、漫画家の石坂啓さんが「そんなに戦争がしたいのか」と題し講演しました。市内外から約七百人が参加しました。
憲法や平和、女性問題などで積極的発言を続ける石坂さんは、漫画家の目でみた日本の現状を、「これまでは『戦争しない国』と子どもに胸張って言えたが、自衛隊のイラク戦争参加以降言えなくなった」「周辺事態法から共謀罪(案)まで、十年前からつくられた法律を合わせると、(国民にとっては)治安維持法ほどの縛りになっている」と鋭く風刺し、事態の重大さを浮きぼりにしました。
石坂さんは子どもたちの未来について、「九条改憲とは正規の軍隊をもつ国になること。徴兵制というダサイことばではなく、子どもたちは間違いなく徴兵される」「憲法が変えられることに何の責任もない子どもたちが、その憲法を強いられる」とのべ、大人たちがなすべき責任を果たそうと呼びかけました。
会場からは、教育基本法改悪強行の影響やマスコミの役割など、これからの運動について質問が相次ぎました。
集会では、町民過半数の賛同署名をめざす「長与九条の会」、会員が千二百人を超えた「九条の会・諫早」をはじめ県内の地域や職場など十四の九条の会が活動を報告。手を取り合い「九条守れ」の声を広げていくとの決意表明に大きな共感の拍手がおくられました。
参加者は、「私の気持ちにピッタリの話だった」「元気をもらった」などと話していました。 |
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