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県庁裏金問題で「徹底究明集会」
知事の責任求める怒りの声相次ぐ
民主長崎県政をつくる会(代表世話人・菅政和医師ら九人)は二十七日、長崎市の県勤労福祉会館で「県庁裏金問題|真相究明を求める県民集会」を開きました。集会は、定例県議会を前にして百条調査委員会設置による真相の全容解明と責任の所在を求めて開かれたものです。
集会では、事実を承知しながら有効な対策をとってこなかった金子原二郎知事の責任を問う声が相次ぎました。
長崎県庁の裏金問題で「調査は十分とは言えないが、これ以上は困難」との外部調査委員会報告が二十四日に出されています。
集会で日本共産党の中田晋介県議は、裏金問題が私的流用と公的使用の別なく重大な犯罪であることを指摘。「『預け』の帳簿を開示した業者は長崎一、県北四(のみ)」「県の担当者と業者が口裏を合わせて基礎資料の提出を妨げている可能性も否定できない」などとした外部調査委員会報告を紹介しました。
同県議は、問題発覚後も知事が「円滑に仕事をすすめる上で、このようなやり方もやむをえないかなと感じた」「今でも判断がつきかねる」(県民向けメルマガ二日付)とのべている不見識こそ裏金を容認し違法行為を促進したと厳しく批判。「『責任の一端』どころか、今日の事態を招いた最大の責任がある。百条調査による徹底究明に全力をあげたい」とのべ、大きな期待の拍手が寄せられました。
中田ごう長崎市議は同市の裏金の実態と、「不正経理問題の再調査と再発防止等を求める」との議会決議の内容を報告。百条調査の要求など「今こそ日本共産党の役割が求められている」と決意をのべました。
会場からは、「事務担当者の不手際などではなく、上司が知らないことはありえない」(元市職員)「血税をこんなに風に使われ許せない。知事のリコールを求める署名や街頭宣伝を徹底して」(一市民)「違法を知りながら税金を好き勝手に使う点で諌早干拓農地への公金支出と根っこは同じ」などの発言が続きました。
八年前、「福祉法人マルコ会」の補助金不正受給問題を長崎市議会百条調査で追及した柴田朴元市議は、「知らぬ存ぜぬではすまない事態。百条調査で県民が納得いく結論をだすべき」と語りました。 |