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2006年11月24日、NHK長崎放送局は、「ながさきスペシャル どうなる新幹線長崎ルート」を、午後7時半から8時43分まで生放送しました。
これには、反対の立場で運動する市民団体の代表として、民主長崎県政をつくる会(菅政和代表世話人ら)の深町孝郎事務局長が出演し、他の出演者と新幹線の是非について討論しました。
番組は最初に、NHK長崎放送局が今年1月に実施した、世論調査の結果を紹介。新幹線は「必要」「どちらかといえば必要」の合計が46.2%。これに対して、「必要ない」「どちらかといえば必要ない」の合計は51%でした。
深町氏は、「財政が苦しい中で、新幹線の建設はムダであり不必要」と、反対の立場を明確に述べました。そして「(新幹線で)長崎に来る人が増えると言うが、その根拠は何も示されていない」と強調しました。
深町氏はさらに、自ら作ったボードを示しながら、「26分短縮するのに2700億円というが、新幹線を作らなくても60億円で11分短縮することができる。40倍も効率的だ」と、ずさんな計画を批判しました。
在来線の経営分離問題については、「県は、県営バスが赤字といって、多くの路線を廃止し縮小しようとしている。一方でJRから経営分離した赤字の在来線はずっと続けると言っても信用できない」と批判しました。
そして、「長崎新幹線には毎年30億円以上を10年間つぎ込む計画だ。一方、高校授業料は毎年引き上げている。数百万円あれば引き上げなくて済む。子どもの医療費助成なども切実だ」と述べ、「どこに県民のお金を使うかが大事だ」と指摘しました。
放送を視聴した市民からは、「非常に良い企画だった。深町さんの話は、分かりやすく本質を突いていた」などの声が、寄せられました。 |
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