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基地の街・佐世保市の大野地区で九月二十九日、「大野・9条の会」が発足しました。
同市と周辺の町でつくる「九十九島9条&99条の会」に続く、最初の地域九条の会です。
同市、田原町の大野地区公民館の発足集会には、地域住民ら二十九人が参加。県立大学の長島弘教授が「戦前の日朝関係史と憲法九条の意義」と題して講演しました。
住んでる地元なので講演を引き受けたという長島さんは、「朝鮮関係史を通して、朝鮮の人々がいかに日本軍国主義の復活を懸念しているかを理解できる」といいます。
長島さんは、「三・一独立運動と堤岩里(チェアムリ)事件」「強制連行(朝鮮経済統計要覧百十一万九千三十二人)と大量虐殺」「朝鮮人従軍慰安婦」などの事実を、数字もあげて詳細にのべ自民党の改憲案を批判。「軍は国会の『統制に服する』としているが軍は暴走する、軍は民を守りはしない。これが歴史の教訓。九条を守りぬく他に(平和を守る道は)ない」と繰り返しました。
参加者からは、「戦争で亡くなった人たちが戦後日本の礎となったと言う宣伝があるが」など、質問も出され活発な話し合いが行われました。
同会の世話人として吉永二郎(松瀬町)、篠崎義彦(原分町)の二氏が選出されました。
集会には、「九十九島9条&99条の会」の代表の一人で、同地域の西蓮寺の茨木兆輝住職も参加、紹介されました。会場には「平和を望むピストル」の模型や旧日本軍の蛮行を示す写真が展示されました。 |
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