「しんぶん赤旗」2006/9/8
長崎SSK ビラ配布弾圧事件
不起訴めざし全力


 長崎県佐世保市のSSK(佐世保重工)門前付近の公道でビラ配布していた森宗哲也さん(62)が不当逮捕された事件で、「森宗哲也さんを守る会」は六日、同市内で総会を開きなした。「ビラ配布を犯罪視する政治弾圧は許されない」と、森宗さんの不起訴へ全力をあげることを決めました。

 森宗さんが七月十日に公道で配ったビラは、SSKで発生した死亡労災について、真相究明や再発防止策を訴えたもの。これにたいして警察がSSKの通報で出動し、「道路交通法違反」容疑で現行犯逮捕しました。

 総会には守る会会員ら約四十人が駆けつけ、「治安維持法の世界」といわれるような暗黒政治を想起させる同事件に怒りを新たにしました。
 「守る会」の高木政幸会長は、「警察は地域の交番を減らす一方で、民主主義を踏みにじるこうした事件を異常に重視している。日常的な行為が犯罪とされる社会をつくってはならない」と訴えました。
 森宗氏が妻・美智子さんとともにあいさつ。支援への感謝をのべるとともに、「心の底から怒り不起訴を勝ち取る」「政治弾圧は政治的たたかいでお返ししたい」と決意をのべました。

 総会では、不起訴へむけて街頭宣伝や署名、募金活動など旺盛に取り組むことを確認しました。日本共産党の仁比聡平弁護士(参院議員)からメッセージが寄せられました。