「しんぶん赤旗」2006/8/26
田村さん、海自ヘリ騒音問題を調査
電話も聞こえない

 長崎県入りした日本共産党の田村貴昭衆院比例候補は二十三日、同県大村市での演説会に参加した後、同市西部の大村湾沿いにある旧長崎空港のヘリコプター騒音問題の現地を視察しました。ふちせ栄子参院選挙区候補、久野正義大村市議が同行しました。

 海上自衛隊大村航空基地所属の第二十二航空群のヘリコプターが、離着陸時に環境基準値を超す異常な騒音を発生、長年に渡って周辺住民を悩ませ続けてきた問題です。七月に行われた対政府交渉では党長崎県委員会が住民要求として改善を求めたものです。

 この日夕刻も数機のヘリコプターが二度、三度と千三百bの滑走路を挟んで周回する訓練が行われていました。「きょうは少ない方」と地元の人は笑いました。

 「うるさいね、この音はたまらんよ」と田村候補。「(住民に説明している)十分以上の間隔どころかひっきりなしですね」(ふちせ候補)が調査団の第一印象です。

 滑走路の直近地域にあたる古賀島町に住む男性らは、「五時以降の家族の団らんの時の騒音が一番困る。会話は途切れるし、電話は聞こえない。ニュースが聞き取れないのが一番歯がゆい。これがもう四十年ですよ」「編隊を組んだ訓練の騒音はひどすぎる」と訴えました。話を聞いている間も、聞き取れないほどの轟音が何回も頭上を通り過ぎました。

 視察団はこの日の調査に基づき、午後七時以降の訓練中止や「十分間隔」の問題、基地周辺の「地域指定」などについて、国に見解を求めることを確認しました。