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あいさつする前田代表委員。左はふちせ栄子
参院選挙区候補 |
県労連や日本共産党などで構成する「民主長崎県政をつくる会」は8月1日、前田保子代表世話人をはじめ30人が佐賀県鹿島市を訪問。桑原允彦市長を訪ね「長崎本線をみんなの力で残そう」とがんばっている市長を激励し約40分間懇談しました。
これは、県知事や県議、諸団体が「新幹線促進」の立場から、鹿島市長に陳情攻勢をしている中、「新幹線反対」の長崎県民の気持ちを伝えよう企画されたものです。
冒頭に民主長崎県政をつくる会を代表して前田氏は、「長崎県の財政は厳しく新幹線建設は税金の無駄遣いです。長崎県民の多数は建設反対です。市長と私たちの思いは同じです。建設反対を貫いてがんばってください」と市長を激励しました。
桑原市長は「新幹線がくれば活性化するというのが新幹線建設の根拠とされています。活性化するというのはお客さんがふえるということです。しかし、国が試算したスーパー特急を走らせた場合の利用予測と現在の長崎本線の利用者数はまったく同じです。お客さんは増えないのです。そこに大きな疑問を感じます」と話します。
28分間の時間短縮にも問題点がたくさんあること、並行在来線の第三セクターでの運営は全国どこでも赤字をかかえていてやがて廃線になってしまうことなど、新幹線長崎ルートの問題を検証すると受け入れるわけにいかないと熱く語りました。
鹿児島県の阿久根市の視察をふりかえり「阿久根市のように地域がさびれるのがわかっているのに同意することはできません。新幹線長崎ルートを建設する値打ちはありません。鹿島は鹿島駅を中心に、長崎本線があっての鹿島市です。先人がつくった遺産である長崎本線を子や孫のために残すことそのために一生懸命がんばらなければと思います」と語りました。
このあと民主長崎県政をつくる会の参加者と「JR長崎本線をまもる沿線住民の会」(迎英利会長)のみなさんと昼食をともにしながら協力してがんばろうと交流しました。
この行動に参加した女性は、「鹿島市長の信念を貫く姿勢に感動しました。かえって私たちが激励されました」と、語っていました。 |