「九条変えない」79%
シール投票 自衛隊員の母親も−長崎市−


 憲法改悪反対ながさき連絡会も参加する「ながさき九条フェスタ」実行委員会は十五日、長崎市浜町の大丸前で街頭宣伝を行ない、「あなたは憲法を変える?変えない?」と問う「シール投票」に取り組みました。

 実行委員会のメンバーら十数人が参加してビラを配ったり、「青い空は」のギター演奏などにぎやかに宣伝しました。
 市民に、「シールで意思表示を」と呼びかけると、「憲法?何の投票ですか?」「『変える』ってどういうことですか?」など、ビラを片手に対話する人たちの輪があちこちにできました。

 「息子が自衛隊員だけど投票できますか」「北朝鮮のミサイルへの防衛は必要だが、軍隊は反対」と話す人、じっと立ちどまって考える人などさまざま。憲法改悪反対ながさき連絡会が、独自に「シール投票」に取り組みはじめた半年前ごろとくらべ市民の関心が広がっています。
 「長崎さるく博」にきたという福岡の女性は、「(憲法は)絶対変えてほしくない。軍隊と聞いただけでぞっとします。若い人に(憲法や平和のことを)もっと真剣に考えてもらいたい」と話していました。
 イラク報道や評論家の話をテレビで見て、「これでいいのか」と疑問をもち宣伝に参加したという江頭眞由美さんは、「『自衛隊なくしたら隊員の仕事とかはどうするんですか』と話す人など、いろんな人の意見が聞けて勉強になるんです」と、懸命にシール投票への参加を呼びかけていました。
 一時間の行動で「憲法九条は変えない」が二百八十七人(79%)、「変える」三十六人(10%)、「わからない」四十二人(11%)でした。