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佐世保市
子ども育成条例に「愛国心」
:原案を突然修正 自公民が強行
子育ての基本理念として「愛国心」を盛り込んだ子ども育成条例が二十八日、長崎県佐世保市議会本会議で賛成多数で可決・成立しました。近く施行されます。市議会事務局などによると、子どもの施策に関する条例のなかで「愛国心」をうたったケースは全国初とみられるといいます。
同条例は、子育ての理念やおとなの役割などを柱に全十七条で構成。第三条で子育ての基本理念を定め、そのなかの一つに「人を愛し、郷土や国を愛し、世界の平和を願」う心を養うことを掲げました。
条例は昨年の十二月議会に市が原案を提案、継続審議となっていました。原案ではこの部分は「平和を愛し」となっていましたが、この六月議会で自民系議員らが「自然発生的に出てくる感情を尊重すべきだ」などとして愛国心を含む文言への修正を提案。本会議で三十四人中二十六人の賛成を得て可決されました。
基本理念を転換
本会議で「継続審議」を求める緊急動議を提出した山下千秋市議(日本共産党)の話
有識者らが二〇〇三年から時間をかけて論議してきた立派な案に、自民、公明、民主会派が二十三日の委員会で突然修正を求め強行した。提案された条例案に「愛国心」の文言を盛り込むことで、条例は基本理念を大きく転換するものとなった。
教育基本法改悪の先取り・実践であり子どもの進路と未来にかかわる重大問題。内容もやり方も絶対に許されない。 |