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通知表からの「愛国心」是正を諫早市に申し入れ
教育長が「指導・改善を」約束
「国を愛する心情」などと、子どもたちの内心の問題を評価項目に盛り込んだ通知表(愛国心通知表)の見直しが各地ですすむなか、「愛国心通知表」を使用しているとされる長崎県諌早市。
日本共産党諌早市議団は五日、同市教育委員会に対し、通知表の評価項目から『愛国心』表記の是正を求める申し入れを行いました。
申し入れには、木村和俊、中野太陽の両市議と石丸完治唐党地区委員長ら四人が参加しました。
木村市議団長らは、五月二十六日の衆院教育基本法特別委員会で小坂憲次文科相が「内心の強さを評価でABCつけるなどとんでもない」とのべたことなどを紹介。
「市内でも三つの小学校で『愛国心』通知表が使用されていることが報じられている」として、「愛国心」の評価項目のない通知表に変えるなどを求めました。
応対した同市の峰松終止教育長らは、合併前は旧市内の三校と旧町の一校が使用していたが、合併後は市内西部の一小学校が使用しているとのべ、「政府も内心の問題を評価するのはよくないといっている。通知表をつくる権限は校長にあるが、指導する立場で改善を求め、校長会でも話したい」と答えました。
木村市議は、「指導・改善を約束した教育委員会の対応を見守りたい。議会でもとりあげたい」と語りました。
「愛国心」通知表には、「社会科」の四つの評価項目の一番目に「わが国の歴史と政治及び国際社会における役割に関心を持ち、意欲的に調べることで国を愛する心情を持ち…」と記されています。見直し問題のきっかけは、日本共産党の志位和夫委員長が「愛国心を評価するのは間違ったことだ」と追及したのに対し、首相も「(通知表で)評価するのは難しい」と答弁した(五月二十四日)ことでした。 |