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佐世保に原子力空母が入港
高知・静岡に随伴艦
米海軍のニミッツ級原子力空母「エイブラハム・リンカーン」(10,200トン、乗組員5500人以上)が、25日早朝、長崎県佐世保港に入港しました。海上自衛隊との共同訓練や米韓合同演習(フォールイーグル)など、西太平洋地域での展開をつづけていたものです。
リンカーン打撃群のグッドウィン司令官は記者会見で、今回の佐世保寄港の目的として、「海上自衛隊との訓練を行い、とりわけ地球規模のテロとの戦いにおいて、より良い共同作戦を行えるようにする」ことを強調しました。海自も連絡官を同乗させています。
予定よりも30分以上も早い午前8時前、長さ333メートルの巨艦が湾口に姿を現しました。甲板いっぱいに戦闘機を満載した灰色の「巨大建造物」が目の前に迫る光景は不気味です。
リンカーンと入れ代わりに、イージス艦など海上自衛隊の艦船が次々に出て行きます。さながら「日米軍事演習」の様相。同空母は35番錨地に停泊しました。
リンカーンの入港を見下ろすように佐世保市内野崎町で開かれた緊急抗議集会で、佐世保原水協の山下千秋理事長は「寄港は米軍の武力行使に日本がコミット(深く関わること)するのを狙ったもの」と指摘。参加者は「原子力空母の寄港反対」「米軍と自衛隊の一本化反対」「憲法9条を守れ」と、怒りの唱和をつづけました。
同空母は29日の午前9時に出港予定。同空母攻撃群の随伴艦は、高知県や静岡県清水に分散寄港しています。
米原子力空母の佐世保入港は2004年8月のステニス以来。リンカーンは2002年8月に続き2回目。通算では1968年のエンタープライズ以降7回目です。 |
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