長崎・雲仙市議会不祥事 
市議報酬をカット

 長崎県雲仙市議会が二月に実施した議員研修旅行の会食後に、一部市議が外部から呼んだコンパニオンの女性と舞台で「野球拳」をしていたことがわかり、市議会が数回の協議のうえ、市議全員の報酬カットを決めました。

 研修旅行は、二月九日から一泊二日の日程で、熊本県の宇城市議会と山鹿市議会を視察したもの。酒井八洲仁議長をはじめ市議三十人全員が参加しました。日本共産党の上田篤市議も参加。
 九日夜の会食・懇親会は、四千円(私費)の飲み食べ放題形式。上田市議は途中退席し部屋に戻っていたため「野球拳騒動」は知りませんでした。

 研修旅行後に地元紙が「一部議員に不適切な行為があった」と報道(四日付長崎新聞)して表面化。残った市議らの「全員協議会」での話を総合すると、飲酒し記憶が明確に一致しなかったものの、会食後に数人の市議が舞台でコンパニオンと「野球拳」を始め、残りの市議は車座になって話し込んでいた、といいますq

 上田市議は、「コンパニオンを呼んだことへ異議を申し入れなかったことを深く反省している」とのべています。そのうえで「『野球拳』をやった市議などの責任を明確にすべきだ」としています。上田市議はこの立場から、全員協議会で議長報告を承認しました。

 議長報告は「議会議員として適切な行為ではなく、これを見過ごして制止できなかった議員を含め全議員が反省すべき」「雲仙市並びに雲仙市議会の信頼が失墜したことは遺憾で、今後二度とあってはならない」として、議長・副議長20%、一カ月)、市議の報酬カット(5%、同)を決めました。

「しんぶん赤旗」2006/3/15