長崎県北部を流れる佐々川の「シロウオ漁」がたけなわです。
川の両岸には、独特に「四ツ手網」がいっぱい並んでいます。足場の先端から約一・五b四方の網を水中に沈め、満ち潮に合わせてのぼってくるシロウオが、ひとかたまりで網に入ったところをすくいあげます。
五分ほど待って「四つ手網」をあげると、目の細かい網に透き通った三〜五aのシロウオがピチピチ跳ねています。
「きょうは天気がよかけん、よう入るよ」|、シロウオ漁を十数年続けている男性の日焦けした顔が笑っています。対岸で「ああ!いっぱい入っとる」と、女性の歓声があがりました。
土手で眺めていた女性の観光客が、あわてて足場に降り、バケツの中を珍しそうに眺めてカメラにおさめています。水面(みなも)では大きめの五位鷺(ごいさぎ)が二羽、エサをついばんでいました。
シロウオはハゼの仲間。三月第二日曜のシロウオ祭りでは、早めに行けば無料で「おどり食い」が楽しめます。
シロウオ漁たけなわ
北松・佐々町
「しんぶん赤旗」2006/3/9