2006年7月1日
年金者組合長崎県本部定期大会でのふちせ栄子候補のあいさつ

  7月1日、長崎で行われた年金者組合県本部大会での、ふちせ栄子参院選挙区候補のあいさつを紹介します。


 本日は、第18回年金者組合長崎県本部定期大会に案内いただきありがとうございます。ご紹介いただきましたように、私は、日本共産党長崎県委員会を代表しまして、出席させていただきましたふちせ栄子でございます。
 来年の夏に行われます参議院選挙に、選挙区からの立候補を予定しています。春名なおあき比例候補者とともに、大変お世話になります。どうぞ、よろしくお願いします。

 みなさんは、今日の大会の日を小泉内閣5年間の構造改革への強い怒りを持って迎えられたのではないでしょうか。
 年金給付の引下げ・年金への課税・65歳以上の方が対象の老年者所得控除48万円の廃止・医療制度・介護保険制度の改悪など、高齢者のみなさんに次から次へと痛みを押しつけてきました。

 みなさん、私は、長生きを喜び合える社会を作っていくことが政治の大きな仕事の一つだと思います。ところが、「高齢化社会」に、しっかり対応する政治が行われていません。それどころか、「高齢化社会」という言葉は、福祉切り捨て、弱者切り捨ての理由に常に使われ続けているのではないでしょうか。
 そして、ゼロに限りなく近い超低利の金融政策によって、本来、国民が受け取れるはずの利息304兆円が奪われたままです。こんな金融政策をすすめながら、福井日銀総裁の村上ファンドへの1000万円の投資は、2473万円になり約2・5倍にもふくれあがっていたことが明かとなりました。仮に、1000万円を6年間定期で預金していても8000円ほどしか利息がつかないそうです。そもそも、1000万円も預金できる人がどれほどいるでしょうか。今、貯蓄そのものが全くないという世帯が、4世帯に1世帯の割合にまでなっています。
 まさに、小泉内閣によってもたらされた格差社会の典型ではないでしょうか。

 また、二度と戦争をすることがあってはならないとの思いでおられるみなさんにとって、憲法と教育基本法を変えようとする動きにも強い怒りをお持ちではないでしょうか。
 私は、1956年生れで戦争を知らずに育った世代であり、平和のもとで子育てのできた世代です。中学生の頃に見た映画に、防空壕に逃れた親子が、泣き止まない赤ん坊を静かにさせろと命令され、母親が自らの手で口と鼻をふさいでしまうという場面がありました。 この場面が頭にあった私は、初めて子供におっぽいを飲ませた時に、「明るい静かな部屋で何も心配することなく授乳できるのは、平和であるからだ」と、幸せを実感しました。
 私がこの幸せを実感することができたのは、そして、ここにご参加のみなさんが次の世代には、二度と戦争を体験させてはならないとの強い思いで活動を続けて下さったおかげです。
 今日、この機会に、みなさんに心からお礼を申しあげたいと思います。本当にありがとうございます。そして、次の世代に平和をつなげて行くために、私たち世代も役割を果たしていきたいと思います。

 私は、参議院の予定候補者となり、さまざまな集会や活動の場に参加する機会が多くなりました。その場所に必ずと言っていいほど、年金者組合のみなさんの姿があり、のぼりが掲げられています。
 みなさんの活動に心から敬意を表します。今後も、年金者組合長崎県本部がますますご発展されることを、祈念しますとともに、私ども日本共産党も、年金者のみなさんがいきがいを持てる社会をつくりあげたいくため、憲法と教育基本法の改悪を許さないため、ともに力をつくすことを表明しまして、連帯のごあいさつとさせていただきます。