候補者として考えた、海の持つ3つの表情と形

 2006年6月27日、佐世保市で春名なおあき参院比例候補を迎えて「党を語るつどい」が開かれました。
 このつどいでは、ふちせ栄子参院選挙区候補も訴えました。以下はその訴えの内容です。



 佐世保市では、大雨でがけが崩れたヶ所にJRの列車が乗り上げるという被害がありました。今日、この会場に来る前にも西海橋を渡り佐世保へ向かう道でがけ崩れがあり交通規制されていたヶ所がありました。みなさんの回りでは被害はなかったでしょうか。大雨の後、また一日のお仕事でお疲れのところ、足を運んでいただきありがとうございます。

 ご紹介いただきましたように、来年の夏に行われる参議院選挙区候補のふちせ栄子です。春名なおあき比例候補とともにお世話になります。どうぞ、よろしくお願いします。

 私は、合併前の大瀬戸町で3期10年町議を務めました。町とって最初の日本共産党の議員であり、女性議員でした。
 実は、議員になってまだ1年半ぐらいしかたっていない時に、町に産業廃棄物処理施設の計画がもちあがりました。私は、さっそく県に情報公開条例を使って資料を取り寄せました。驚いたことに、米軍佐世保基地病院の廃棄物処理も含む計画だったのです。
 
 町民のみなさんにお知らせした当時の民報を、今日は持ってきました。この時、地域も議会も町も反対ではありましたが、この問題をとりあげ議会で一般質問で追求したのは、日本共産党の議員である私だけでした。それが、出来たのは党の議員であったこと。そして、山下千秋市議が持っておられた情報があったからです。

 「米海軍佐世保基地には、強襲揚陸艦ベローウッドが配備されている。このベローウッドは、兵員の消耗が激しい上陸戦を想定しているため、負傷した米海兵隊員を治療したり、緊急救命手術もできる准病院船という機能をもっている。6から7人の医師が乗艦し、4つの手術室・放射線室・冷凍血液保存室・患者収容病棟300床を備え、数百人の負傷兵を治療する能力があると言われている。佐世保基地の赤崎地区には、同艦の配備に先行して輸血用の冷凍血液や医薬品などをコンテナごと保管する超大型医療用倉庫をおもいやり予算で完成させている。」という情報です。

 ベット数600床の佐世保市内の病院の実績が480sである。ひと月の感染性医療廃棄物の処理予定量が、250s程度とされている。このベローウッドが佐世保に寄港した際に、感染性医療廃棄物が、基地に持ちこまれ、それも含めて処理をする予定ではないのかと、追求しました。
 おかげさまで、計画を断念させることができ、予定されていた場所は今、モトクロスの会場になっています。

 みなさん、山下千秋市議は、佐世保市民のみなさんにとって大事な議員ですが、それだけでなく佐世保市以外に住む住民にとっても大事な市議でもあります。来年の春の選挙では、ぜひ、みなさんのお力で議会に送っていただきますことを私からもお願いします。

 私は、参議院選挙の候補者として3つの海の表情と形を改めて実感しました。
一つ目は、海の恵をもたらしてくれるおだやかな海です。私は、大瀬戸町に嫁に来て以来漁協女性部の一員です。家の玄関から2m先が港であり海です。

 二つ目は、干拓事業によって宝の海と言われていた漁場を奪われた諫早湾です。漁師の暮らしだけでなく、命まで奪っわれました。しかし、費用対効果は農水省の試算でも0.81。1という数字で、やっとつぎ込んだお金と同じ効果が生み出されるとされますが、大学教授など専門家も加わっている市民団体が示した数字は0.19です。漁師にとってあまりにも過酷な数字ではないでしょうか。

 三つ目は、山下市議と春名候補と見た佐世保市の港です。その80%以上が市民のものではなく米軍のものだという現状です。
 海は、港は、政治によって形が変えられ表情が変えられていると思います。だからこそ、政治によって海を港をとりもどしたいと思います。

 佐世保市のみなさんの抱えている問題を解決するためにも、春名なおあき候補とともに頑張ります。どうぞ、よろしくお願いします。