自立支援法施行で、ふちせ栄子参院候補が通所施設の理事長らと懇談
「自分たちの夢をつまれるようだ」と深刻な実態が
2006年3月23日、日本共産党のふちせ栄子参院候補(写真中央)らは、障害者自立支援法の施行が迫る中、小規模通所施設などで懇談しました。
長崎市の障害者小規模通所施設では、理事長が対応。
「自分たちは、夢を描いてこれまで施設運営にとり組んできたが、夢をつまれるようだ。この法律によって、障害を持った人が家にこもるようになるのでは、と心配している」と語りました。そして、「週末のショートステイは月1万円だった利用料が3〜4万円に負担が増える」など、深刻な実態を具体的に語ってくれました。
諫早市では小規模作業所の施設長と懇談しました。ここでは、「共産党の小池晃参議院議員の国会質問が良かったので、『きょうされん長崎』のホームページに掲載した(http://ourwing.exblog.jp/1976529/)」ことが紹介されました。
そして、「農業や漁業をしてきた高齢の親にとっては、子どもの障害者年金が唯一の現金収入の場合もある。だから利用料の引き上げで『施設から卒業』と言って退所させるケースも出ている。老夫婦に障害者を押しつけることになる」、「障害が重くなるほど、負担が大きくなる」…などの実情がリアルに紹介されました。
さらに、「諫早市森山町には授産施設はないが、県のプランでは『目標達成』となっている」など、行政の矛盾を指摘し、「障害者が住みやすい社会は、誰にとっても住みやすい社会になる。そういう社会をめざすべき」と、政治への思いを語ってくれました。
ふちせ栄子さんは、「小泉改革による弱いものいじめの実態を改めて知ることができました。自治体での取り組みに差があるのも問題です。障害者のみなさんの願いを実現するために、力を尽くしたいと思います」と語っています。