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五島市富江町の流木 |
長崎県知事 金子原二郎 様
2006年7月31日
日本共産党長崎県委員会
委員長 山下満昭
漂着流木対策についての申し入れ
さる7月18日ごろから県下各地の海岸に漂着しはじめた流木は、30日現在5万本を超え、各地で大きな被害を出しています。
日本共産党も、地方議員を先頭に各地で現地調査を行いましたが、被害を受けた県民の声はたいへん切実です。
長崎市茂木地区の漁民は「これが片付かんと漁にも出られん。流木あつめに船を出して燃料代も1万円から手出ししている」、同市外海地区では「長年海を見てきたが、こんなことは初めてだ。つないでいた船の船外機をやられた」と語っています。シーズンを迎えた海水浴場では、「今度の日曜には、なんとか安全に泳げるように」と懸命の回収作業が行われていました。
長崎市の東工場には、つぎつぎに大型トラックで各地から流木が搬入されていましたが「焼却炉の基準があるため、乾燥させてから小さく切断する作業が大変です」といっていますし、西海市では「まだ沖合いに流木の塊が漂流しているという情報があり心配している。回収費、処理費に、ぜひ県や国の支援をお願いしたい」という要請を受けました。
海岸への漂着物は「一般廃棄物」として、地元の自治体が処理をすることになっていますが、これほど大量の流木の漂着は、市や町が一般ゴミとして対処できる範囲を超えています。
国や県が、重大災害並の手厚い支援措置を講じる必要があります。そのため、以下の点について早急に対応されますよう申し入れます。
記
1、長崎県漂流・漂着ごみ撤去事業補助金は、市町の流木回収と処理費用の総額にた いして補助する。そのため必要な予算を補正増額する。
2、国に対して、特別交付税による措置や災害関連対策など手厚い財政支援を求める。
3、漁民の回収作業の経費や休漁補償、漁船の破損被害などを支援する助成をおこな う。
4、ヘリコプターや調査船を出して、沖合いの漂流流木の情報を早期に漁民をはじめ県民 に知らせて安全策を講じる。
以上 |