【堀江県議】
項目を上げて出したということは理解いたしました。
もう一つ、男性相談窓口の設置なんですけれど、これはパブリックコメントを実施した時に、自殺される方の7割を男性が占めており、男性の悩みやストレスは深刻なものと言えるが、これに対しての男性専用の相談窓口がないと。だから、男性の場合は社会的な体面、立場などを考慮して慎重に検討してほしいということで、県としても、「男性が相談しやすい窓口となるよう慎重に検討したい」というパブリックコメントでの回答をしております。
今回の第3次の計画の中には、この男性相談窓口が11ページに掲げられているんですが、県の男女共同参画推進センターで相談窓口をするということなんですが、質問としては、その下の男女共同参画推進センターで男性からの相談実績、内容というのは、今後調査して傾向を分析するということなんですが、今現在、この男女共同参画推進センターでの男性相談の実績というのはどういう状況にあるか、わかっていますか。今現在わかりませんか。
【南部こども家庭課長】
現状、実際、男女共同参画推進センターの方に相談があっているのは年間1人か2人程度という話は伺っております。
【堀江県議】
この男女共同参画推進センターというのは、女性はいろんな意味で行く機会が多いんですね。会合もやりますし、いろんな意味で出向くといいますか、女性としては、ここというのはすぐわかるんです。部署的にはここなんでしょうけど、男性が相談に行きにくいかなという、ちょっと率直な疑問があるんですね。だから、相談窓口を設置するのは私はいいと思うんですよ。いろんな立場もありますし、本当にわからない、しかし、家族にも言えないことがある。そういう男性が本当に配慮されて相談を受けるといいんですけど、男女共同参画推進センターといった時に、私のイメージとしてはなかなか周知というか、足が向くかなという思いがあったものですから、ちょっと疑問としてあるので、実態をお尋ねしたんですが、年に1人か2人という状況の中で、この男女共同参画推進センター等、などということで、ではほかにも検討されているんですかね。具体的に相談窓口というのはどこに設置をしようというふうにしているのか、そこら辺をもう少し詳しく教えてください。
【南部こども家庭課長】
県民生活部の所管ではございますけれども、設置場所は現在ある男女共同参画推進センターに来年度設置予定ということで予算の方も計上されていると。イメージ的には男性のカウンセラー、臨床心理士を配置しまして、月1〜2回程度のカウンセリング、あるいは電話等での受け付けということでイメージをされている、そういう状況でございます。
【堀江県議】
確かに、所管はこども家庭課ではないんですが、広く市民や県民が認知している感覚というのは、男女共同参画推進センターというのは女性がというふうな感覚があるので、私としては、そこがだめとは言いませんが、いかに男性の足が向くかという周知の方法というのはよほど努力をしないと、実態としても年に1〜2回ということでは非常に難しいというふうに思っておりますので、ここの部分については文教厚生委員会でこういう意見が出たということで、所管の課の方にぜひ上げてほしいというふうに思っております。見解がありますか。
【大串こども政策局長】
男女共同参画推進センターに女性の方が足を運びやすいというのは委員ご指摘のとおりだと思います。ただ、県の場合はほかの機関も入ってございますし、現在、年に1〜2件という状況の中から、別途の場所を検討するというところまで至りませんでした。それで、運用を始めてどんな内容が多いのか、あるいは周知と相談件数の伸びがどのようになるのかというあたりも踏まえまして、今年度は男女共同参画推進センターに設置させていただいて、後々検討をしていくということになろうかと思っております。
【堀江県議】
男性相談窓口を設置するというのはすごく画期的なことなので、それはいいと思うので、私としては、もっと県民の皆さんに聞いていただいて、男性に聞いていただいて、どこだったら行きやすいかという、そこを所管で考えず、例えば、県警のどこかの窓口であったり、あるいは何かそれ以外の、社会的な認知度の状況からすると、男女共同参画推進センターは女性が行くというところがありますから、その意識をまた変えていくにしても難しいとこがあるので、せっかくつくった相談窓口センターが1年間経って、今と同じように年に1回、1人か2人という結果が出たら、それは何でそこにつくったのかというふうになりますから、そうではなくてやはりいろんな意味でこれは対策をとらないと、せっかくつくってもなかなかこれは実効力がないというふうに思いますので、私としては、ここのところは非常に検討してほしいというふうに思っております。
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