2010年3月議会 文教厚生委員会
公立高校授業料無償化含む予算についての討論
【堀江議員】
 第6号議案「平成22年度長崎県一般会計予算」のうち関係部分につきましては、以下の理由で賛成いたします。

 3県合同水産高校実習船にかかわる予算は、本県独自の実習船を建造するとの立場から認められませんが、本関係部分には、県民の強い要望である公立高校授業料無償化のための予算が計上されております。この点は大いに評価します。

 会派として、高校授業料の毎年の値上げについて、三十数年一貫して反対をしてきました。授業料軽減を求めてきたからであります。

 高校授業料が有償なのは、OECD(経済協力開発機構)30カ国中、日本を含め4カ国だけです。

 今回の高校授業料無償化は、貧富の差が教育格差につながらないように、子どもの教育を社会全体で支えようとする世界の流れに沿う前向きなものです。今後、高校授業料の無償化の財源として、特定扶助控除を縮減することによって、逆に負担が増える世帯が出ないよう強く国に求めてほしいことを申し上げ、賛成討論といたします。

 もう一つ、第42号議案「平成21年度長崎県一般会計補正予算(第9号)」につきましては、関係部分に長崎鶴洋高校実習船「長水丸」の売却に係る財産収入が計上されています。

 私は、水産県長崎として、本県で一つの実習船を所有し、後継者を育てるべきとの立場から認められませんので、反対といたします。