6月県議会 文教厚生委員会
未届け有料老人ホームの実態について
【堀江議員】
  私は1点だけ、質問したいと思います。
 
 未届け有料老人ホームの実態について質問したいと思います。
 
 私が申し上げるまでもなく、老人福祉法が2006年4月に改正されて、有料老人ホームの定義が、常時10人以上老人を入所させて食事その他、日常生活上必要なサービスを提供しているということから、人数要件が撤廃されまして、食事介護、家事、健康管理のいずれかのサービスを提供しているということに変更されて、県への届け出義務が拡大をされました。

 今年3月の長寿社会課の説明によれば、当時、7施設が未届け有料老人ホームで、長崎市、島原市、川棚町、波佐見町、大村市の各1施設と雲仙2施設が書類等の不備があって未届けという報告を受けました。

 先ほど午前中の予算の質疑の中で、現在、未届けは1施設という答弁というふうに理解いたしましたが、この所在地はどこですか。

【田中長寿社会課長】

 午前中お答えした件でございますが、未届け施設は2施設ございまして、1つが長崎市、もう1つが川棚町でございます。

【堀江議員】

 当時、長崎市、川棚町の施設は、書類等の不備があって未届けとなっているけれども、届け出をするように指導していると、これは3月の話ですね。現在、7月に入りましたけれど、この間の指導といいますか、県の働きかけはどうなんですか。

【田中長寿社会課長】
 
1件につきましては、既に届け出の書類のやりとりをやらせていただいております。ただ、結構書類がございまして、その辺の不備がございまして、まだ書類が整っていないということで、今、書類整備ということでご報告させていただきました。
 もう1件につきましては、経営形態がいろいろございまして、その辺を今指導いたしまして、現場に行って指導したところ、届け出を出すということで、今、書類等準備をしているところでございます。

 以上でございます。

【堀江議員】

 この問題は、ぜひ、未届けがないような方向で努力をしていただきたいと思っております。

 そこで、次の質問ですが、特に3月時点で群馬県内の火災がありましたので、それを受けて私どもへ、担当所属委員への説明だったわけですが、火災への対応について、その時点では確認ができておりませんでした、この7施設はですね。それはなぜかというと、年度末の人事異動の時期であって、すぐ対応できないと。しかし、4月に入り次第、消防など関係機関を整えたいという答弁を当時の長寿社会課の方が説明をいたしております。その後、3月からこれまでに、消防などの関係機関との対応は行っているのか、7施設すべてについての状況を教えてください。

【田中長寿社会課長】

 委員ご指摘のとおり、群馬県で火災がございまして、その後すぐ、長崎県においても、改めて各市町に未届け施設の実態調査を依頼するとともに、直ちに4月13日から15日の3日間で、未届けの7施設に対しまして、福祉部門、建築部門、消防部門、それぞれ関係機関が連携いたしまして、届け出指導や建築指導、防火安全対策指導を行ったところでございます。

【堀江議員】

 そうしますと、未届けの当時の7施設につきましては、これは全部消防の確認がとれているというふうに理解していいんですか。

【田中長寿社会課長】

 7件のうち1件だけ消防の指摘がございました。

 内容につきましては、消防用設備6カ月、1カ月ごとに点検報告がなされていないということで、引き続き指導をしているところでございます。

【堀江議員】

 消防で不備があった1施設というのは、今現在、届け出がない1施設と同じですか、それとも別の施設ですか。

【田中長寿社会課長】

 未届けの施設でございます。

【堀江議員】

 私が未届けにこだわって所管の方でやるのは、やはり3月の時点で群馬県内で10名の命が亡くなったということは、群馬県内の事故ではありますけれども、同じ所管を預かる福祉保健部としては、私は非常に大事な、自らのこととして捉えなければいけない事例だというふうに思っているんです。

 そういう意味では、3月の時点で未届けの書類も不備であれば、その時点でも消防との兼ね合いもまだ十分とれておられずに、ということがまだ経過しているということは、私は問題だというふうに思っておりますので、その点については、今後の対応というのは、それなりの厳しい態度でやはりきちんとルールを守っていただくというふうに対応するということで理解していいですか。

【田中長寿社会課長】

 引き続き、きちんとした指導をしてまいりたいと思っております。

【堀江議員】

 今の長寿社会課長の答弁を了といたしますので、これはぜひ対応していただきたいと思っております。

 以上です。