2月県議会 文教厚生員会 3月6日
第二期県立高校改革について
【堀江議員】
 「第二期長崎県立高等学校改革基本方針について」この中で、学級数の増の検討はあるのかと質問します。

 例えば、野母崎高校が平成21年度募集停止になります。野母崎高校にかかわる皆さんから私に寄せられる要望の一つに、野母崎高校が閉校になるんだったら、鶴洋高校に学級数を増やしてくれないかという要望があるんです。

 そういう地元の要望があれば学級数の増を検討するということはあってもいいのではないかと私自身は思うんですが。

【尼崎県立学校改革推進室長】
 実際の再編整備を行う際には、そういうことは実施してきております。実例として、今年度、松浦東高校は募集停止しておりますけれども、地元の受け入れ態勢の整備ということで、松浦高等学校を1学年4学級から5学級に増をいたしております。そこは生徒数の減少の状況と定員割れなどの状況、そういったことを考えながら、毎年、毎年検討していくことになります。

【堀江議員】
 今回の野母崎高校の閉校に伴う鶴洋高校の学級増については、検討がされていないのですか。

【尼崎県立学校改革推進室長】
 そのような声はお聞きしておりましたけれども、長崎地区の中学生徒数の減少の状況と高校の配置状況、総合的に考えた場合に、野母崎高校は25人ほど最終年度の入学者はいたんですけど、定員増をするには至らないということで、長崎地区の定員については、野母崎高校の減少に見合った学級増は平成21年度の募集定員ではいたしませんでした。

【堀江議員】
 今回の第2期基本方針、これまでもそうですけど、よく言われるのが「全県的視野に立った」と。今も長崎市的というふうなことを言われたんですが、松浦の場合は、地元の状況を十分勘案して、学級数を増やしてほしいということでの要望は受け入れた。しかし、野母崎の場合は。住民の声はもちろんあったと思います。しかし、そこは全市的、全県的という言葉に立って鶴洋高校に学級数を増やすということはされませんでした。

 この全県的視野というのは、言葉はすごくいいんですけど、式見高校や富江高校もそうですけれども、結局統廃合ですよね、閉校になっていく。そういう意味で私は、今度の第2期基本方針も地域や地元の観点でもっと見るべきではないかと思うんですが、その点はどうなんでしょうか。

【尼崎県立学校改革推進室長】
 もちろん地域の実情というのは私ども常に考えながら、募集定員の決定は行っております。

 平成19年度に野母崎高校、富江高校、松浦東高校、猶興館高校大島分校の再編整備に携わったわけでございますけれども、その時にも地域のさまざまな声を聞く中でいろいろと再編のあり方というものを考えてまいりまして、その結果、今回の基本方針の中にも大きな考え方として通学条件が厳しい地域の小規模校については維持するという方向性も、やはりそれの中で考えていったものでございます。

【堀江議員】
 地域の実情は常に考えながらと言いながらも、これまでやってきたことは、地域の実情を全く無視しているというふうに思っております。私の見解を述べて終わります。