厚生環境委員会 議案外発言
 県立こども医療福祉センターについて
 07.12,13


●堀江県議
 小林委員と関連することになりますが、私も県立こども医療福祉センターのCT・MRIの事について、質問したいと思います。

 今、CTとかMRIというのは特別な診断機器なんだという風な認識を持っているかのような、答弁に聞こえました。
 先日私は、長崎市内の整形外科の先生と懇談をする機会がありました。そこで、先生が言われたのが長崎県で小児整形の専門と言ったら県立こども医療福祉センター なんだと、だけどもここにはCTとMRIがない。CTというのは脊髄などの骨を見るときの診断機器なんですが、今は3次元の世界ですね、民間病院というのは2次元のCTをいかに3次元のCTに買い換えるか、こういう時代。

 MRIというのは骨を含めて全ての組織を見るのに、いまやなくてはならない診断機器なんですが、CTが放射線を浴びるのに対してMRIはそうではないのでこれはどうしても必要な機械なんだと、言いました。どうして長崎の小児整形の専門といわれる県立こども医療福祉センターにCTやMRIがないのか、これは長崎県が医療や福祉にお金をかけてないとその一つの象徴だと、整形外科の先生方は私に言われました。このないという事実について今先程、小林委員とのやりとりの中で、レントゲンで対応できる、あるいは特別な診断機器なんだという風に私には聞こえたんですが、ないこと自体が通常では考えられないと整形外科の先生が言ってることについてはどんな風にお考えなんですか。

障害福祉課長
 先程述べたところではありますけれども、平成17年度に全面改築の際に必要な医療機器についても病院側で協議してもらいまして、要望を出していただいたところでございます。全面改築を設計する際にはCT・MRIを使うのであればそれ専用の部屋が必要かと思われますけど、設計の時あるいは医療機器を備えるときについて病院側からの強い要望というのはなかったという風に聞いております。

●堀江県議
 そのCT・MRIを入れないのは、設置をしていないのは、病院側の要望がなかったから入れてないという答弁にも聞こえるんですが、問題はですね長崎県が県立こども医療福祉センターをですねどういう役割の病院にしてるかということと、どういう役割をもっているかということを認識しているかということですよ。市内の整形外科の先生だって子どもの整形外科となったらまずここを最初にやるんですよ、そういう認識を持っているのに、県自体が認識してないんですか。

 これはですね、17年度に病院側から要望がなかったですむような問題じゃない。私は県の認識を問うてるんです。しかもですね、CT・MRIが入らないのは福祉や医療に金子知事が金をかけないと、その一つの象徴だと言われてるんですよ。病院側がいわなかったですむ問題じゃない。課長はどんな風に思ってるんですか。認識で答弁してください。

障害福祉課長
 スキャナ機具を揃えるときに、レントゲンの骨を断層ではなくて骨の状況を見るのに必要なレントゲン機器で、5千万相当の精密な機器は、その当時要望があり入れたという風に聞いております。それとですね、どういう機器が一番整形外科としての手術をする上においても必要かと、あるいはその後の検査については必要かという点からそういった判断の元でレントゲンの方の高額の機器を導入したという風に考えております。ただ、今小林議員・堀江議員からお話がございましたので、病院側の状況なり意見なりをですね、協議したいと考えております。

●堀江県議
 この問題は、病院側から要望があったなかったの問題じゃないんですよ。レントゲンとCTとMRIは全然違うわけですからね、そういう意味では今民間の病院でさえも、CTの3次元でみれるものに買い換えようかという時代なのにね、1台もないと全然ないと、旧式もないと、これは如何に認識的に甚だしいかということをですね、この際認識するべきだという風に思います。スタッフの意見を聞くとか所長に話をする問題じゃない。購入について検討する考えはないですか。

福祉保健部長
 CT・MRIもですね、頻度・緊急性そういったところをよく検討すべきだと思っております。やはりCTがどういう時に必要かどのくらい必要かということについて先程もご答弁申し上げましたけれども、医学的判断になりますのでその辺は専門の診療科の専門家がセンターにおるわけですので、私どもとしてはその話を良く伺った上で必要性を検討してまいりたいと考えております。

●堀江県議
 県立こども医療福祉センターが、長崎県の小児整形及び小児神経の専門中核病院という認識を私自身もしております。その病院にCTもないMRIもないということに私は驚きました。私はあって当たり前という風に思っておりました。整形外科の先生方からなぜ長崎県は入れないのかと、これは本当に恥ずかしいことなんだと、認識不足も甚だしいという指摘があってるということを強く申し上げます。これはスタッフの意見を聞くとかそういう問題ではなく、すぐに購入の検討に入るべきと強く申し上げて、質問を終わりたいと思います。