2005年6月27日
長崎県議会議長 末永 美喜 様
小泉首相の靖国神社参拝中止を求める請願
紹介議員 中田晋介
請願人 平和・民主主義・革新の日本をめざす長崎県の会
代表 横 山 茂 樹
連絡先 長崎市万才町6ー11
塩塚節夫法律事務所
TEL 823-6081
【請願事項】
「小泉首相の靖国神社参拝中止を求める意見書」を県議会で決議していただくこと。
【請願の理由】
この6月、長崎県では県知事や県議会議長などが「長崎総領事館開設二十周年記念訪中団」として中国を訪問しました。訪中団が李肇星外相と会談するなどして、友好関係をいっそう深めることができたことを、多くの県民が歓迎しています。
ところが最近、日中や日韓の間で、歴史認識に関することでの関係悪化が危惧されています。その中心問題は、小泉首相が靖国神社への参拝を続けていることです。
靖国神社はA級戦犯を合祀しています。さらに、「あの戦争は自存自衛・アジア解放のための正しい戦争だった」と先の戦争を肯定する発信基地の役割を果たしています。
また、「台湾と朝鮮は植民地ではなく日本領であった」と日本の植民地支配を否定し、政府の公式見解である村山談話を「ウソと誤り」と攻撃していてます。日米開戦についても、「ルーズベルトは、資源に乏しい日本を禁輸で追い詰めて開戦を強要した」と、責任をアメリカに押しつけています。
小泉首相は「靖国神社の考えと自分の考えは違う」と国会で答弁していますが、そこに参拝することは、一国の首相として靖国神社の極めて特異な「戦争史観」にお墨付きを与え、戦争による被害を受けた国の人々を傷つけることは明白です。
中国、韓国をはじめアジアの諸国と真に友好な関係を築くためには、少なくとも政府見解と矛盾する首相の靖国神社への参拝は中止すべきです。
「記念訪中団」は、中国側との会談で日中の歴史認識問題が話題になったとき、「地方自治体としてできる範囲で努力する」と答えています。その立場からも、長崎県議会が「首相の靖国神社参拝中止を求め意見書」を決議することは、日中友好への大きな貢献になると確信します。
長崎県革新懇が「首相の靖国参拝中止」求め請願提出
長崎県革新懇が6月27日に提出した請願の全文です。革新懇のみなさんは、県議会の全会派に紹介議員となるよう要請しましたが、応じたのは日本共産党の中田晋介県議だけでした。